『中世哲学への招待』(八木雄二著、平凡社刊)
ちょろっと読書メモ。
中世も近代も「科学的」である
違うのは、その対象が「神(=非物質的なもの)」か、「もの」か、ということだけ。
型破りなアンセルムス
「なぜ神は人(イエス)になったのか」の論理的根拠を探求。こんなことは、それまでの人は考えもしなかった。
ヨーロッパの個性
ヨーロッパにおける「個性」とは、各々の情緒的性質を尊重するものではなく、その根拠を知的教養のうちに持っている。情緒は身体に発するものであって尊重に値するものではなく、尊重に値するのは知的教養の独自性である。